健康を手に入れるために絶対に外せない3つの項目があります。
それは、➊運動、➋栄養、➌休養です。
これらをまとめて私は、【健康の三種の神器】と呼んでいます。
健康の三種の神器➡2つ目は【栄養】です。
栄養とは?
生物の生命維持、正常な機能、形態の維持(人間が人間としてのかたちを維持すること)および成長のために必要な食物を体外から摂取することを栄養といいます。
出典:トレーニング用語辞典【新訂版】
我々が体を健康に保つためには、糖質、脂質、たんぱく質の三大栄養素とビタミン、ミネラルを含めた五大栄養素が必要だと言われています。
最近では、これに食物繊維を含めて六大栄養素だとか、水、ファイトケミカル、酵素も含めて九大栄養素だとか言っている人もいますが、要は摂取する栄養素もバランスが大事だということです。
運動と同じで、単発の栄養素だけ摂っても各栄養素の働きを最大限に発揮することはできません。
例えば、
◉エネルギー源になる糖質や脂質ばかり摂ってもそれをエネルギーに変えるビタミンが不足したりすると効率よくエネルギーに変換することができません。また、過剰摂取して余ったエネルギーは体脂肪として体に蓄積されてしまいます。
◉たんぱく質は筋肉や内臓、髪や爪を構成する重要な成分だからといって単品で摂取しても、やはりビタミンなどの不足により効率よく栄養素を吸収できません。過剰摂取しても肝臓、腎臓など内臓に負担を掛ける恐れもあります。
◉ビタミンとミネラルは微量栄養素と言われていますが、体の調子を整えるためには必須の栄養素であり、三大栄養素と共に摂取すべき栄養素です。普段の食事からそれらの栄養素が摂れない場合は、サプリメントなどで補う必要性があるかもしれません。
とにかく、各栄養素をバランス良く摂る必要があります。
★厚生労働省のHPに『日本人の食事摂取基準(2020年版)スライド集について』というページがあります。どんな栄養素をどれくらい摂ったら良いか、事細かに書かれていますので、興味がある方はご覧になってみてください。
各栄養素の必要量を調べてバランス良く摂取するのは面倒だよーという声が聞こえてきそうですが、私が東海大学の研修員時代の時にお世話になった管理栄養士の方がよい方法を教えてくれました。
それは、各栄養素は自分の手のひらを使ってボリューム調整すれば良いというものでした。
❶片手に乗る程度の炭水化物(主食)
❷片手に乗る程度のたんぱく質(主菜)
❸両手に乗る程度の野菜(副菜)
❹汁物(味噌汁やスープなど)
これで十分とのことでした。
どの栄養素をどのくらいの量摂ったら良いか分からない方は、自分の手のひらで是非試してみてください。
また、現代は食品の加工技術が高度になり、1日の摂取カロリーが消費カロリーを上回る人が増えています。素朴なパンが高カロリーの菓子パンへ、新鮮なフルーツがフルーツジュースへと、高度に加工された食品はカロリーが高くなる傾向にあります。
加工食品を多く食べることが、肥満や生活習慣病の増加に繋がっていることを認識し、地元産の野菜や果物をもっと食べ、少量の肉や魚、全粒穀物を摂り、1日30分前後は運動する。
このような習慣を多くの人が実践すれば、健康的な人がもっと増えると考えます。
生活環境もありますが、今後、食べる物(栄養素)はある程度勉強をして、自分自身で取捨選択することが必要になってきます。